Maison et Objet 01-2017 1

昨年の1月は2ヶ月前にパリで起きたテロ事件の影響で、計画していた出展を見合わせた日本の会社やアーティストがかなりありましたが、今回はその分を取り返すかのように日本から出展された方のスタンドが多かったように感じました。

京都のブースは既にM&Oに何回か出展されていますが、今回は岐阜県のブースもあり、素適な木製のコンテンポラリーデザインの椅子などを紹介していました。






前回までHall7は「Scènes d'Intérieur」「Now Design à Vivre」でしたが、今回Hall7は「Scènes d'Intérieur Gallery」「Now Design à Vivre」となり、Hall8が「Scène d'Intérieur Paris」に変わりました。基本的にHall8にあったブースは一つ一つがとても大きいLalique等の様なブースが集まり、Hall7の中小のブースが今までよりも大きなブースの陰にならず、探しやすくなった感じがしました。

企業やアーティストばかりでなく、日本の幾つかの都道府県が、その地方の伝統技術を活かしたモダンなデザインの家具や小物、テキスタイルを紹介し、その企業やアーティストをバックアップするブースを出していました。
昨年末以来、フランスには寒波が居座っていてとても寒い冬なのですが、今回のM&Oの会期中に雪は殆ど降らず幸いでした。ただこの冬一番位寒い時期には当たってしまいました。この数年冬のM&O会場の外の中央通路はビニールで覆われ、ビニールのトンネルの様な中は暖房されていたのですが、エコノジーの観点でエネルギーの無駄を無くすためか、経費の節約のためか、今回はこのビニールのトンネルはありませんでした。確かにHall1や反対にHall8から入れば、後はHall内の通路を通って移動できるので、これで良かったように思います。今回のM&Oのメインテーマは"SILENCE"でした。このテーマにも沿ってシンプルにしたのでしょうか。






毎回M&Oの運営側で設けているHall3のステージにある"Wha's New"の大きな展示ブースは、今回François Delclauxによって非常にシンプルな展示になり、流行予想というものよりも、各Hallのテーマ毎に、その中で彼が新しい!と感じたものを集めて展示されていました。これもメインテーマの沿っていたのでしょう.
Hall5Aのステージにある"So Craft!"の展示ブースは、今回Elizabeth Lericheによって、ブース全体が紙で出来た家の様な感じで、作品がスッキリと見やすく展示されていました。まさに"SILENCE"でした。今回のM&Oは全体的にシンプルにしたようですが、M&Oのお祭り感が少し減少した感じも受けました。ただ出展者数も入場者数は昨年の一月に比べると、かなり増えた感じがしました。
by fugas
| 2017-01-28 07:44
| INTERIOR