今年の「春」のパリはデモが「熱い」
長らくブログをお休みしましたが、帰国していた日本からパリに戻り、また今日から「再開」します!
宜しくお付き合い下さい。
今年のパリの「冬」が厳しくて長かったことはお話しましたが、日本の4月の「春」を味わってパリに戻ると、やはり未だ寒さが続いていました。5月1日は最高気温でも9℃位だったと思います。でもさすがに5月5日の日本のGW終わりの子供の日の今日になると、パリも気温が少し上り久し振りに「晴天」でした。
今年のパリ気温は低いものの、「デモの熱」はとても高く、毎週の様に大きなデモが行われています。
日本では不思議なくらいマスコミが取り上げていないですが、フランス・イギリス・米国でほぼ同時期に「同性愛者の結婚」を法的制度で認めるか否かが政治家の間で大きな討論となり、フランスでは国民の間でも1月頃から大きな議論が起き、賛成・反対の両者による参加者何千人という大きな組織的デモがパリで何度も有りました。
結局は3月に下院を通過し、4月に上院も通過し、フランスでは「同性愛者結婚」は法律が施行され次第、合法となることになりました。でも未だ反対者達はこの法律に納得していない様で、デモが続いています。
更に昨年4月に社会党が政権をとって誕生した大統領のフランソワ・オランド氏の人気が、このところ急落していて、急にル・ペン氏が率いるFN(極右政党)やメランション氏が率いる共産党(極左政党)が台頭し、大統領や社会党政権に対する批判が高まり、デモが頻発しています。
この数年続いているヨーロッパ大不況がフランスを直撃し、フランス内の大きな工場の閉鎖や大規模な人員整理が相次ぎ、彼が大きな成果を上げらないことにいら立った国民が現政権に反旗をひるがえしている様です。
昨年4月に熱狂的な歓迎を受けてオランド氏が大統領に就任したあの時の記憶はまだ比較的新しいものですが、この国民の極端な身ひるがえし方を見て、フランス革命の後に指導者になった人達が国民に失望されギロチンに送られた歴史が頭をよぎりました。(これはとてもフランス人には失礼ですね。すみません)
今日は極左の大規模デモがバスチーユで有ると聞いていましたが、午後3時位から我家の前のOberkampf通りが急に騒がしくなり、軽快なリズムや音楽が聞こえてきました。
「何だろう?」と通りに出てみると、FN(極右政党)の掲げる移民廃止:削減のスローガンに反対した平和を愛する若者達によるパレードでした。
終わりの頃の一部しか見れませんでしたが、ブラジル・ハイチ・マルチニック諸国・パレスチナ・EC(ヨーロッパ諸国)からの移民や移民を先祖に持つ人達が、それぞれの出身国のイメージの色の衣服を着て、音楽を演奏し、踊りながら通りをパレードしていました。彼等もバスチーユ迄行ってデモに合流するといっていましたが、この様な楽しいパレードでしたら大歓迎です。
正直な所私は日本人で有色人種ですので、FN(極右政党)のデモはvちょっと怖いです。
政治に無関心が美徳とされている日本では、パリのこの「熱い」盛り上がりは想像しにくいのではないでしょうか。
宜しくお付き合い下さい。
今年のパリの「冬」が厳しくて長かったことはお話しましたが、日本の4月の「春」を味わってパリに戻ると、やはり未だ寒さが続いていました。5月1日は最高気温でも9℃位だったと思います。でもさすがに5月5日の日本のGW終わりの子供の日の今日になると、パリも気温が少し上り久し振りに「晴天」でした。
今年のパリ気温は低いものの、「デモの熱」はとても高く、毎週の様に大きなデモが行われています。
日本では不思議なくらいマスコミが取り上げていないですが、フランス・イギリス・米国でほぼ同時期に「同性愛者の結婚」を法的制度で認めるか否かが政治家の間で大きな討論となり、フランスでは国民の間でも1月頃から大きな議論が起き、賛成・反対の両者による参加者何千人という大きな組織的デモがパリで何度も有りました。
結局は3月に下院を通過し、4月に上院も通過し、フランスでは「同性愛者結婚」は法律が施行され次第、合法となることになりました。でも未だ反対者達はこの法律に納得していない様で、デモが続いています。
更に昨年4月に社会党が政権をとって誕生した大統領のフランソワ・オランド氏の人気が、このところ急落していて、急にル・ペン氏が率いるFN(極右政党)やメランション氏が率いる共産党(極左政党)が台頭し、大統領や社会党政権に対する批判が高まり、デモが頻発しています。
この数年続いているヨーロッパ大不況がフランスを直撃し、フランス内の大きな工場の閉鎖や大規模な人員整理が相次ぎ、彼が大きな成果を上げらないことにいら立った国民が現政権に反旗をひるがえしている様です。
昨年4月に熱狂的な歓迎を受けてオランド氏が大統領に就任したあの時の記憶はまだ比較的新しいものですが、この国民の極端な身ひるがえし方を見て、フランス革命の後に指導者になった人達が国民に失望されギロチンに送られた歴史が頭をよぎりました。(これはとてもフランス人には失礼ですね。すみません)
今日は極左の大規模デモがバスチーユで有ると聞いていましたが、午後3時位から我家の前のOberkampf通りが急に騒がしくなり、軽快なリズムや音楽が聞こえてきました。
「何だろう?」と通りに出てみると、FN(極右政党)の掲げる移民廃止:削減のスローガンに反対した平和を愛する若者達によるパレードでした。
終わりの頃の一部しか見れませんでしたが、ブラジル・ハイチ・マルチニック諸国・パレスチナ・EC(ヨーロッパ諸国)からの移民や移民を先祖に持つ人達が、それぞれの出身国のイメージの色の衣服を着て、音楽を演奏し、踊りながら通りをパレードしていました。彼等もバスチーユ迄行ってデモに合流するといっていましたが、この様な楽しいパレードでしたら大歓迎です。
正直な所私は日本人で有色人種ですので、FN(極右政党)のデモはvちょっと怖いです。
政治に無関心が美徳とされている日本では、パリのこの「熱い」盛り上がりは想像しにくいのではないでしょうか。
by fugas
| 2013-05-06 03:36
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