Bescat(べスカト)

家と言ってもBescatの人達からChateau Sansous(サンスー城)と呼ばれている邸宅です。
フランスでは特に貴族や王族が住んでいた本当の「城」でなくても大きな邸宅を俗称で「城」と呼ぶ習慣が有ります。

ここは昔、この地方の領主が住んでいた「館」で、本宅の向かいにある我々が泊った別棟の建物にこの屋敷内で働く人達が住んでいたそうです。 別棟の大きなグルニエにはこの収穫された農作物が保存されていた様です。
今は本宅・別棟共に快適にリノベーションされていますが、奥さんが中心となって内装を考え、流行りのモダンスタイルではなく、アンティク家具や置物をご主人と相談して買い集め、まさに本当のフランスの「城」の様な
クラッシックな雰囲気にしたということです。

ご主人は退役した元フランス空軍の将軍なのですが、とても朗らかな方で退役後は家の周りの広大な敷地の手入れを別棟に住んでいるガーディアンの方と一緒に行っています。
「冬」は奥さんと一緒にパリの別宅のアパルトマンでパリ暮らしを楽しみ、「春~秋」はこのBescatの家でピレネーの山を見ながら自然に親しんだ生活をしています。

空軍でミラージュ戦闘機のパイロットをしていたこともあるご主人は今、連日トラクターに乗って敷地内の木や草の手入れに出掛けます。ちょっと可愛い感じです。
仕事に疲れて休んだ後は、本宅の横にあるプールでひと泳ぎして、このピレネーの山を見ながらちょっとお昼寝をするそうです。素敵な生活ですね。
by fugas
| 2012-08-24 21:50
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